アメリカ ハワイ
マウイ モカ
ナチュラル
カアナパリ農園

america hawaii maui mokka natural kaanapari estate

ハワイ・コナとは違う世界的に稀少なハワイのコーヒー

 太平洋に浮かぶ常夏の島ハワイ。ハワイ島のコナ地区で栽培されたコーヒーはハワイ・コナコーヒーと呼ばれ、ジャマイカのブルーマウンテンと並び、世界的に最も有名なコーヒーのひとつです。そのハワイには、コナコーヒーとは違う世界的に最も稀少なコーヒーのひとつがあります。それが、この「アメリカ ハワイ マウイ モカ ナチュラル カアナパリ農園」というコーヒーです。

コーヒーとは

 この「アメリカ ハワイ マウイ モカ ナチュラル カアナパリ農園」というコーヒーを知ってもらうために、少しコーヒーの木の話をさせていただく必要があります。コーヒーの木は、分類学的には、被子植物門・双子葉植物綱・アカネ目・アカネ科・コーヒーノキ属に分類されます。コーヒーノキ属は、125種に分けられています。その125種の中の【アラビカ種】【カネフォーラ(ロブスタ)種】【リベリカ種】 は、コーヒー3原種と呼ばれています。世界で栽培されているコーヒーの約80%は【アラビカ種】、約20%が【カネフォーラ種】だと言われています。この2種が世界のコーヒー流通量の約99%を占めています。【リベリカ種】は、コーヒーのサビ病に極端に弱く、現在は世界の生産量の1%未満です。同じコーヒーノキ属でも、種が違えば全く別の物と考えられます。例えば、ミカン科ミカン属にはウンシュウミカン種やレモン種、グレープフルーツ種、スダチ種などがあります。

 このコーヒー3原種を含む125種のコーヒーの栽培の過程で、変異種の発見や品種改良が行われた結果としての分類が栽培品種です。【アラビカ種】に分類されるティピカやブルボンなどが、この栽培品種になります。つまり、一般的に流通しているコーヒーの品種と呼ばれている部分は、この栽培品種に当たります。世界中の多くのコーヒー農園は、アラビカ種のブルボン、ティピカ、カトゥーラ、カツアイ、カチモールといった栽培品種(以下:品種と記す)を栽培しています。コーヒーには多くの品種が存在しますが、一般的にはあまり知られていません。コーヒー生産者ですら、知らない品種も多く存在しています。収穫量が低かったり、害虫や病気に弱かったりという理由から、それらは栽培されることがあまりなく、研究施設などで育てられる程度にすぎません。

一般的に言うモカとは違う稀少品種モカ

america hawaii maui mokka natural kaanapari estate 「モカ」という呼び方はコーヒーの中で最も紛らわしく、混乱の元になる言葉です。コーヒーの「モカ」という呼び名には大きく分けて3種類の意味があります。

 まず、1つは一般的に良く知られているコーヒーの銘柄としての「モカ」です。ヨーロッパにコーヒーが伝播した頃、コーヒー発祥の地であるエチオピアのコーヒー豆は、紅海を挟んだ対岸であるアラビア半島イエメンのモカ港へ運ばれ、コーヒーの飲用発祥の地であるイエメン産のコーヒー豆もと一緒に、ヨーロッパに向けて輸出されていました。この港から運ばれたイエメン産とエチオピア産のコーヒー豆は、モカ港から来たコーヒー豆という意味から、「モカ」と呼ばれるようになりました。その名残りとして、現在でもイエメン産かエチオピア産のコーヒー豆であれば、品種を問わず「モカ」という銘柄で取引されています。

 2つ目は、カフェモカなどのエスプレッソコーヒーにチョコレートやココアを入れたアレンジコーヒーの「モカ」です。

 最後は、コーヒーの栽培品種の「モカ」です。つまり、品種モカです。品種モカは前出のイエメン産やエチオピア産のモカとは全く違います。アフリカ大陸から南東に400kmの位置にインド洋に浮かぶマダガスカル島があります。その更に800km東に、面積2500k㎡(神奈川県と同じくらい)の小さな島・レユニオン島があります。レユニオン島は1642年までブルボン島と呼ばれており、コーヒーのアラビカ種の2大品種の1つである品種ブルボンの発祥の地です。この品種ブルボンが自然突然変異したものが品種モカです。同じレユニオン島の品種ローリナ(別名ブルボン・ポワントゥ)と同じく、高品質のコーヒーとして評価されていた歴史を持ち、カフェイン含量が低く、一般的なコーヒーの約50%程度ということが明らかになっています。品種モカは、樹そのものも、葉も果実も種子も、全体的に小型化した矮性種で、生豆はこれまで知られている品種の中では最も小さく、その形状は非常に丸い。一見、ピーベリーと見間違う程です。品種モカはさび病に弱く、非常に管理が難しい品種のため、かなり稀少な品種と言えます。1950年頃にハワイのマウイ島に移植され、わずかながら栽培がされています。ブラジルの一部でも栽培されていますが、商業レベルでの栽培は行われていないようです。

カアナパリ農園のナチュラル・プロセス

america hawaii maui mokka natural kaanapari estate アメリカ合衆国ハワイ州で2番目に大きな島であるマウイ島にカアナパリ農園はあります。西マウイ山脈の裾野のなだらかな斜面に広がる500エーカーの農園です。もともとは1860年から続いたサトウキビ栽培の農園でした。1988年にパイオニアミルという地元の砂糖会社が一部の土地をコーヒー栽培に転換しました。当時の農業技師が現在の農園主であるジェームス・ファルコナー氏です。2001年にパイオニアミル社は会社清算し、コーヒー事業も一旦終了しました。しかし、「自らでコーヒー農園の運営をやりたい」という夢を捨てきれず、2003年にジェームス・ファルコナー氏はマウイ・グロウン・コーヒー社を立ち上げ、コーヒー事業をパイオニア ミル社から引き継ぎました。カアナパリ農園では、イエローカツーラ、レッドカツアイ、ティピカ、モカの4品種を栽培しています。ジェームス・ファルコナー氏のコーヒーへの情熱は、コーヒー栽培から精製まで、様々なプロセスで垣間見ることが出来ます。収穫された完熟したコーヒーチェリー(果実)は、迅速に乾燥工程へまわされ、ナチュラル・プロセスで精製されています。

 ナチュラル・プロセスとは、収穫したコーヒーチェリーをそのまま果実ごと天日乾燥させ、その後、カリカリになった外皮、果肉、内果皮を脱穀し、中のコーヒー豆を取り出す精製処理方法です。完熟したコーヒーチェリーの甘味や風味がコーヒー豆に移り、ウォッシュド・プロセスでは得ることのできない複雑な香味のコーヒー豆を生み出すことが出来ます。稀少な品種であるモカをナチュラル・プロセスにより精製したコーヒー豆が、この「アメリカ ハワイ マウイ モカ ナチュラル カアナパリ農園」です。

テイスティング ノート

 アーモンドやカカオのような香ばしさで、濃厚で豊かなコクが心地良く、まったりとしたミルクチョコレートのような甘味が余韻として長く続きます。

甘味 ★★★★★★
コク ★★★★★★★
まろやかさ ★★★★★★
香り ★★★★★★★
酸味 ★★
苦味 ★★★★★

★印8段階、オススメ焙煎での評価です。

コーヒー豆 データ

農園名 カアナパリ農園
農園主 ジェームス・ファルコナー
エリア マウイ島カアナパリ
品種 モカ
プロセス ナチュラル
標高 100-150m
オススメ焙煎 中煎り